書道と習字を【ショドテビキ】
書道,書き方

書道の書き方

日常生活で文書を書くときはボールペン・鉛筆が主流となっていますが、書道では古来より用いられていた筆と墨を使用し漢字・ひらがな文字を書きます。筆の構え方、持ち方はボールペンや鉛筆とは違います。書道を学ぶ中で姿勢、筆の構え方、持ち方は大切な要素ですのでしっかり身につけましょう。ここでは書道の文字を書くときの基本である姿勢、筆の構え方、持ち方についてご説明します。

姿勢

書道では正しい姿勢と筆の持ち方がとても大切です。正しい姿勢を意識しましょう。美しい文字は正しい姿勢から生まれます。

机の正面に座り、机と身体の間は握りこぶしひとつ分くらい離します。肩の力を抜きリラックスして背筋を伸ばし身体を少し前(15度くらい)に倒してかまえます。正しい姿勢をとることで視野がひろがり紙面全体がよく見えるため、大きな筆の運びで伸び伸びとした表情豊かな文字を書くことができます。

姿勢は書道に対する心と体のかまえです。精神面においても大事な要素となります。大切なのは書くことに集中し心を込めること。そうすれば自然に背筋も伸びることでしょう。自然に正しい姿勢が取れるよう常に意識してみてください

筆の構え方

よく物事が上手になることを「腕を上げる」と言いますよね。実はこれは書道から生まれた言葉で、腕は筆を構えるときの手首からひじまでの事で、書道が上達することを指すといわれています。筆の構えがいかに大事かということがわかりますよね。

書道の構え方において重要なのは、肩の力を抜きリラックスして自然に構えることです。筆のおおよそ真ん中を持ち、和紙と向き合います。腕法(わんぽう・わんほう)と呼ばれる腕を構える方法にもいくつかの種類があり、一般的なものとして懸腕法、提腕法、枕腕法というものがあります。

懸腕法(けんわんほう)

ひじを机につかないよう浮かせて書きます。体にも密着させず、肩の筋肉を使って外側に肘を広げます。ひじや手首を固定しないことにより、肩から先の全体を使ってダイナミックな筆の運びをすることができます。

特に大きな字を書く時などによく使う基本の腕法のひとつといってもいいでしょう。「懸」という字には吊り下げるという意味がありますので、腕が天井からつるされているようなイメージで書くとよいと思います。

提腕法(ていわんほう)

ひじは軽く机すれすれですべるように書きます。中字や細字、かなを書く時などの方法です。「提」の字には「支えて垂らす」という意味があり、その意味の通り肘から手首にかけての腕を支点として、筆を運びます。懸腕法に比べて支えがあるため、筆が定まりやすいというメリットがあります。

枕腕法(ちんわんほう)

枕腕法の「枕」とは「まくら」のこと。左手の甲を枕のようにして右手首をのせ左手と一緒に動かしながら書きます。筆と最も近い場所で固定する構え方なので、筆先が安定してブレが小さく、子筆を使い細かい文字などを書く方法です。

筆の持ち方

筆の持ち方にも方法があります。大きく分けると指二本を中心として持つ単鉤法(たんこうほう)と 、指三本を使って持つ双鉤法(そうこうほう)とがあります。

単鉤法(たんこうほう)

親指と人差し指で筆の軸を軽く持ちます。筆に中指、薬指、小指を軽く添えます。指が3本かかるので細かい文字を書くのに適していて、枕腕法や提腕法などの腕法とあわせることで筆が安定します。

「単鉤法」という難しい名前ですが、指の置き方などを見ますと、鉛筆やボールペンなどを使う際の持ち方に似ています。

双鉤法(そうこうほう)

筆の軸に親指と人差し指と中指をかけ、薬指で軽く支えて持ちます。つまり親指と指2本で筆を持ち、残りの指2本で支えとなります。懸腕法を用いて、ゆるやかで力強い文字を書くのに適しています。現在主流となった鉛筆やペンなどとは違った持ち方ですが、手のひらに卵を包んでいるような形を意識すると持ちやすいでしょう。

書道の三要素

書道には書き方として重要な筆法(ひっぽう)、筆意(ひつい)、筆勢(ひっせい)の3大要素があります。この三要素を踏まえると、書道とは、筆法に従って筆意を持って筆勢に表すこと、と言い換えられるのではないでしょうか。

筆法(ひっぽう)

筆法とは文字を書くときの基本やきまり事など、書道の方法論のことを指します。筆法にはその他に下筆の方法、点・画の組み立て方、中心線の書き方、縦線、横線の間隔、へんやつくりの書き方などがあります。

筆意(ひつい)

書道の文字の表現は十人十色です。筆意とはどんな感じに書くか、どのように表現するかなど、文字を書く人が書道に込める感情や気持ちのことを言います。この筆意という部分が、書道と習字とを隔てる大きな意義があるのではないかと考えられます。書道には、書く人の「意」が込められるのです。

筆勢(ひっせい)

文字の形や墨のにじみ、かすれ具合や作品の勢いなどの個性や特色のことを筆勢といいます。いうなれば、筆の技術が表れる部分です。但し、筆意がなくては筆勢にも表れることがありませんので、いかにして自分の感情を筆に載せるか、そこが書道の表現の本意なのではないかと思います。

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